篭沢に沿って登る。木戸壁を過ぎるとすぐに烏帽子沢出合だ。赤テープに小さく「烏帽子沢出合」と書いてある。
木戸前ルンゼにきた時と違い木々は葉をすべて落としていて沢は明るい感じである。すぐにチョックストンのある8m滝に出合う。直登は無理なので左岸のルンゼから小尾根を越して高捲くこととする。ルンゼの中には固定ロープがあった。
懸垂で沢に下りるとすぐに二俣についた。ほとんど水が流れていないので運動靴のまま登ることにする。左俣に入り少し登ると炭焼き窯の跡があった。こんなところまで入って山仕事をしていた先人の苦労が偲ばれる。すぐに滑が出てくる。左からのルンゼを見送ると5m滝にあたる。ツルツルのスラブ滝で一歩に苦労する。
この後、5m、8m、5mと滝が続くがやはりスラブでけっこう悪い。Hが3m滑落したのを期に沢靴に履き替える。やはりフリクションの利きがぜんぜん違う。奥の二俣を左に入る。小滝を越えていくと3本のルンゼにわかれている。一番左の枯葉の詰まったルンゼを上がる。見た目より傾斜があり枯れ葉の奥に手を突っ込んで必死に上がる。
尾根に出たところでお昼ご飯とする。ここまでだいぶ時間がかかってしまった。尾根を10分ほど登ると登山道に出た。
丁須岩に行くのをあきらめて下山する。
紅葉の美しい道を行く。
落ち葉の吹き溜まりでは腰までの「落ち葉のラッセル」で楽しい。
昔の北烏帽子沢の下降を思い出した。 |